一畑電鉄へは、ゴールデンウイークを利用して旅をしてきました。ヘタなマップをご覧いただけるとわかるとおり、宍道(しんじ)湖を挟んでJR山陰本線の対岸を走っています。山陰本線沿線が高速道路や幹線国道が併走する区間であるのとは対照的に、ひなびたローカル線となっています。

 切符は、1日フリー券を使いました。よくみるとお分かりのとおり、有人駅では懐かしい鋏痕(きょうこん)と呼ばれる改札鋏を今でも使用しています。
山陰のローカル私鉄 一畑電鉄

 一畑(いちばた)電鉄は、山陰地方に唯一残る私鉄です。一畑薬師や出雲大社への参詣鉄道として昭和初期に北松江線と大社線が開業し、山陰本線が電化される何十年も前から、山陰に電車を走らせていました。地元では、国鉄は汽車、一畑電鉄は電車と呼んで区別し、併走区間の踏切もそのように表示されていました。
電鉄出雲市駅


 旅のスタートは北松江線の起点電鉄出雲市駅からです。この駅はJR出雲市駅からやや遅れて平成12年に高架駅に生まれ変わりました、構内は2面2線で、駅の入口は正面ではなく、右手にあり、さらにその右にあるJR出雲市駅とは、JR高架下の商店街で繋がっています。
出雲科学館パークタウン前駅


 ちょうど、高架部分が終わる部分にある駅で、以前は「大和紡前」という駅名で、木造駅舎がありました。現在は待合室のみです。ここまでは新線区間なのでとても乗り心地がよいのですが、ここから先の旧線区間の乗り心地は・・・です。
 併走するJR山陰本線は、一畑電鉄よりやや遅れて地表に降り立ちます。
川跡(かわと)駅


 さらに出雲平野を北に向かうと一畑電鉄唯一の分岐駅である川跡駅に到着します。奥が構内で2面4線は一畑電鉄最大の番線数を誇ります。写真は大社線の電車から撮影したもので、右手が北松江線です。手前が出雲大社前・電鉄出雲市方面になります。
 左に見える車両はデハ60。
湖遊館新駅


 「駅」という名称がついている駅。正式には湖遊館新駅駅?なのでしょうか?この駅は一畑電鉄標準タイプの駅名標がない唯一の駅です。
 平田市駅から、このあたりまでは、一畑電鉄で最もスピードが上がる区間。揺れも絶好調に達します。地元のテレビ局で、一畑電鉄の電車に立ったまま乗車し、何分直立できるかという企画があったくらいで、腰のトレーニングにもなりそうな感じです。
美談(みだみ)駅


 「びだん」と読んでしまいそうな難読駅。となりの「たぶし」駅も漢字では「旅伏」と書き、同じく難読駅と言えるかも知れません。 バックにあるホーム待合室は、一畑電鉄の無人駅の標準タイプの建物になっています。
 この先、北松江線は一畑電鉄の鉄道部門の本部がある平田市駅を過ぎ、次第に宍道湖の北岸に沿って走る区間となります。
ルイス・C.ティファニー庭園美術館前駅


 終点の松江しんじ湖温泉駅の一つ手前の駅。撮影当時は日本一長い駅名でしたが、今はどうなのか???
 庭園と言うより田園の中にある駅です。
スイッチバックの一畑口駅


 左にカーブしているのが、松江しんじ湖温泉方面、直進が川跡方面です。かつては、一畑薬師の麓まで一畑線が延びていたのですが、廃止となったため、このようなスイッチバック駅になってしまいました。正式には、この分岐から手前の一畑口駅の末端までは今でも一畑線で、分岐から左は通称名とおり北松江線、直進は今市線となっています。
一畑口駅


 木造のリニューアル駅舎です。一畑電鉄の中では、珍しく木造として残っている駅舎。
一畑口駅末端部分


 奥が一畑薬師方向で、一畑線の路線跡は道路になっています。
宍道湖(松江フォーゲルパーク〜秋鹿町)


 地元に住んでいる頃は、そう思いませんでしたが、大きな湖のない九州に長く暮らしていると、まるで海だなあって思うくらい広く感じます。
松江しんじ湖温泉駅に到着


 相対式の2面2線駅。改札口では売店のおばちゃん(失礼)みたいな方が集札をしていました。
松江しんじ湖温泉駅


 ガラス張りの外壁をもつ明るい駅舎で平成13年の建築です。以前は地方の私鉄本社によく見られるセセッションスタイルの風格のあるコンクリート駅舎でした。
足湯があります


 温泉と駅名がついているだけあって駅の横には足湯がありました。
遙堪駅


 松江しんじ湖温泉駅からバックし、川跡駅から大社線に乗り換えました。
 大社線にも難読駅があります。
出雲大社前駅に到着


 観光地の終着駅らしい構内の風景です。多くの観光客の足に踏まれた光沢のあるコンクリートホームが歴史を感じさせる駅。
出雲大社前駅


 旧国鉄大社駅とは対照的なモスク風の駅舎。一畑電鉄のみならず国内の駅舎の中でも必見の駅舎かもしれません。国鉄に対抗しようとした私鉄の意気込みを感じさせる駅舎です。
出雲大社前駅の内部


 天井が高く、内部も曲線を多用し、とても風格のあるデザインです。中央の円柱形の建物は、かつての出札窓口です。
homeぷ〜やん企画室山陰のローカル私鉄 一畑電鉄
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